マラソン前は何日禁酒にする?
みっちーです。以前に指導したランナーの方からレース前にお酒を飲んでいいのか?という話をふと思い出しました。
「マラソン前日はお酒を飲まない方がいいのか知りたい」「飲酒がマラソンにどんな影響を与えるのか知りたい」
そんな人のために、マラソン前日に飲酒をしてもいいのか?飲酒がマラソンに与える5つの影響について書いていこうと思います。
飲酒がマラソンに与える影響とは?
飲酒がランニングに与える影響は主に5つだと考えられます。
・脱水症状の誘発
・利尿作用の促進
・心拍数の乱れ
・肝臓機能の低下
・睡眠の質の低下
それぞれ詳しく解説していきます。
飲酒の影響①脱水症状になる
「お酒を飲んだ翌朝は喉がカラカラになる」「口の中がパサパサして水を飲んでも喉が乾く」という経験はありませんか?
お酒を飲むと利尿作用により、飲んだ分以上の水分が排出されるため喉が乾きやすくなります。
水分が少ない状態で、マラソンを走ると危険ですし、パフォーマンスを落ちてしまいでしょう。
軽く飲んだとしても通常よりは体内の水分が減るため、前日の飲酒は避けた方がいいでしょう。
飲酒の影響②利尿作用の促進によりトイレが近くなる
①の脱水症状とも関係していますが、アルコールには利尿作用があります。
利尿作用によってトイレが近くなってしまい、マラソンのレース前にトイレに頻繁に行くようになってしまいます。
レース前やレース中のトイレは大変混雑します。
42.195kmの長距離を3時間〜5時間という長時間走るフルマラソンにおいてトイレの時間は欠かせません。
しかし、できればトイレの回数は減らした方がタイムのロスを減らすことができます。
ですから、利尿作用を促進させるアルコール、カフェインなどの摂取は控えた方がいいと言えるでしょう。
飲酒の影響③心拍数が乱れやすくなる
大量に飲酒した時に心臓がドクンドクンと脈打っている感覚を経験したことがありませんか?
飲酒の影響として、脱水症状になりやすくなりますが、脱水するとサラサラの血液ではなくなってしまい、運動しても心拍数が乱れやすくなります。
心拍数が乱れてしまうと、マラソンで走るときのスタミナの低下や息切れしやすくなったり、ペースの乱れに繋がりやすくなります。
飲酒の影響④肝機能の低下
マラソン中、人間の体は筋肉や肝臓に蓄えたエネルギーを消費しながら走っていきます。
体に摂取した炭水化物をグリコーゲン(糖質)に変えているのは、肝臓です。
お酒を飲んでしまうと肝臓がアルコールの分解・代謝に使われてしまい、肝臓に負担がかかります。
肝臓の仕事の優先順位としては、エネルギーの貯蔵よりも、体にとって毒となるアルコール分解に優先します。
そうなると、肝臓への糖質の貯蔵と使用が普段通りにできなくなってしまいます。
2日酔いになるほど飲めば、肝臓が大きなダメージを受けているのは明らかですよね。
お酒は抜けたように感じるとしても、肝臓は披露しているため機能の低下は避けられないでしょう。
飲酒の影響⑤睡眠の質の低下
「お酒を飲んだらよく眠れるんです」という人がいますが、飲んだ後はぐっすり寝ているようにで、実は睡眠が浅くなり睡眠の質が下がります。
飲みすぎた翌日、しっかり7時間以上寝たつもりなのに全然疲れが取れない、あくびを連発してしまうというのは睡眠の質が低いのが原因です。
マラソン前日はお酒は我慢しましょう
マラソンの前には少しでもコンディションを整えてレースに挑みたいものです。
マラソン前日に飲酒すると、脱水症状・肝機能低下・睡眠の質低下に繋がります。
少しの飲酒でもコンディションが乱れる原因になるのであれば、前日の飲酒は避けた方がいいでしょう。
これらの理由から、少なくとも前日は飲酒しないほうが体のことだけ考えたら良いですね。
ただ、前日にそこそこ飲んでもいい走りができる人もいるかもしれません。
無理に禁酒にこだわりすぎてストレスを貯めてもしょうがないので、その日の気分も大事にしながらマラソンを楽しんでいきましょう!